◆「統合失調症」病歴・就労状況等申立書サンプル 【東京都在住・Bさんの病歴】


●上記病歴の全文


〔傷病名:統合失調症〕 発病日:平成24年8月頃 初診日:平成24年10月1日


●受診していない(平成24年8月頃〜平成24年9月頃)
28歳の頃から精神的に不安定となり、夜眠れなくなった。また不安が生じ、誰かに殺されるのではないかという妄想が出現した。その後も、不眠、不安、妄想は続き、通常の生活ができなくなったため、精神科を受診することにした。


●まちだ診療所(平成24年10月1日〜平成25年7月頃)
医師にかかると、入院して治療を受けるようにと言われた。入院して治療を受けると症状は軽減したが、退院して自宅に戻ると再び不眠、不安、妄想といった症状が強くなり、精神が落ちつかなくなった。医師や家族に対しても不信感を持ち、薬や食事に毒がもられている、他人が見ていると訴えていた。受診回数は月2回。


●西東京クリニック(平成25年8月頃〜平成25年11月頃)
30歳で結婚し住居を移転したため転院した。その後も妄想などの症状が続き、寝たきりの状態であったため、家事については夫に面倒をみてもらった。この頃の症状としては、不眠、不安、意欲低下がみられるとともに、「殺してやる。いい気になるな」といった幻聴がみられた。受診回数は月2回。


●受診していない(平成25年12月頃〜平成26年8月頃)
自分は病気ではない、医師が自分を落とし込もうとしていると言いだし受診しなくなった。この期間は、家が盗聴されている、人に狙われている、誰かが家に入ったと毎日のように訴え、気に入らないことがあると感情を抑えられず、夫を殴る、蹴る、叫ぶ、家財を破壊すなどしていた。


●多摩総合医療センター(平成26年9月頃〜平成26年12月頃)
暴力的な行為が止まらないため受診した。医師にかかると入院が必要と言われ、平成26年9月〜12月まで3か月間入院して治療を受けた。入院中に投薬を再開すると幻聴や妄想、暴力的な行為は弱まったが、意欲が激しく低下し、自力では身の回りのほとんどのことができないでいた。


●多摩総合医療センター(平成27年1月頃〜現在)
退院後は、同院に月2回のペースで通院している。これまで薬の変更・増量を何度も行ってもらったが、病状は改善せず、現在も幻聴や妄想、対人恐怖など複数の症状が現れている。ふだんは部屋で寝ているだけで何もせず、家事はすべて夫が行っており、一人では食事も入浴もできない状態である。誰かに狙われているという恐怖から部屋は、一日中、カーテンで閉ざし、玄関にはバリケードを築き、自ら外に出ることはない。無口、無関心、無表情といった意欲の減退がみられる一方で、突然、怒り出し暴力的な行為に至るといったことを繰り返しており、通常の社会生活が送れないでいる。






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