病歴・就労状況等申立書・肢体障害サンプル【東北在住・Aさんの病歴】

病歴・就労状況等申立書はきちんと書かないと、審査上、不利に判断されてしまう可能性があります。ここでは「頚髄損傷」で障害年金を請求された方の病歴見本を紹介します。


●上記病歴の全文


〔傷病名:頚髄損傷〕 発病日:平成22年10月1日 初診日:平成22年10月1日


●発病していない(発病日・平成22年10月1日〜平成22年10月1日)
交差点をバイク走行中、突然トラックが前方を横切り衝突した。その衝撃から転倒し、バイクから投げ出され、30メートルくらい地面を滑り止まった。事故後しゃべることができず、手足も動かない状態になり、道端に倒れたまま起き上がれなくなったため救急車で病院に搬送された。


●東北総合病院(平成22年10月1日〜平成22年11月頃)
病院で検査を受けると、頚髄を損傷していることがわかった。医師からは首を固定し安静を保つよう指示され、何もできないまま数日を過ごした。当初は、このまま手足は動かず、寝たきりの生活になるかも知れないと言われたが、マッサージなどのリハビリをすると徐々に手足が動くようになった。しかし、一人で歩くことはできず、上肢も満足に使える状態ではなかった。1カ月ほど入院。


●東北医療センター(平成22年11月頃〜平成23年3月頃)
頚髄損傷の専門医がいることから転院した。当初は手術を予定していたが、検査の結果「手術で治る見込みは少ない」ことがわかった。しかしリハビリの効果が認められたため、リハビリを続け、治療していくこととなった。リハビリを続けると身体が徐々に動くようになり、杖を使えば院内を移動できるまでに回復した。医師からは今後もリハビリを続けていくよう指示された。3カ月ほど入院。


●東北医療センター(平成23年3月頃〜平成23年8月)
杖や家族に手伝ってもらえば歩けるところまで改善したので、退院することとなった。退院後は月に1回通院し、リハビリを行った。しかし以前のように自由に下肢、上肢を動かすことはできなかった。とくに下肢の状態が悪く、杖をついてゆっくりとしか歩けず、また踏ん張りがきかないため転倒することもしばしばあった。障害者手帳を申請すると、4級に認定された。受診回数は月1回。


●受診しなかった(平成23年9月頃〜平成26年8月)
リハビリを続けても効果がみられなくなったため受診を辞めた。その後、自宅近くで座ってできる単純作業の仕事があったため就職した。体の状態は、杖を使えば歩くことはできたが、普通の人の2分の1程度のスピードしかなく、長距離の歩行はできなかった。また、ちょっとしたことで転倒するほか、階段の昇降も困難だった。


●東北リハビリ病院(平成26年9月〜平成27年4月)
年を増すとともに手足の動きが悪くなってきたためリハビリを行うことを目的に受診した。医師にかかると、筋力の低下がみられると言われ、月に数回リハビリ施設に通って筋力トレーニングをすることとなった。受診回数は月1回。


●東北リハビリ病院(平成27年5月〜現在)
その後も上記病院に通院を続けている。現在の体の状態は、四肢の機能低下が激しく、歩行や手を使った動作に制限が生じている。下肢については短い距離をゆっくりとしか歩けず、バランスを崩して転倒することも多い。階段や坂道を登るのは、とくに困難で、数百メートルの距離でもタクシーを利用しなければならなくなっている。下肢だけでなく上肢にも障害があるため、日常生活において家族の援助が不可欠である。受診回数は月1回。










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